占い師におすすめの本3選|占いと心理学から相談者の心を学ぶ

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占いの知識や鑑定技術を学んでも
相談者を前にしたとき「どんな言葉をかければいいのか」と迷うことがあります。
占いの相談には、恋愛や仕事の悩みだけでなく
不安や孤独、決断できない苦しさが含まれることもあります。

だからこそ占い師には、結果を伝える技術だけでなく、相談者の話をどう受け止め、どのような距離感で言葉を届けるかを考える視点も役立ちます🤔

この記事では、精神科医・臨床心理士という専門家の立場の方が
占いや民間の心のケアを見つめた本を3冊紹介します。

このおすすめ書籍たちは、占いを心理学や医療と同じものとして扱うのではなく
それぞれの違いや役割を考えるための読書案内です。

なお、これから紹介する書籍は占いの技術を指南する書籍ではありません。

占い師が「心のケア」を学ぶ本を読む意味とは

占いは本来、医療や心理療法とは異なる営みです。
占いはあくまで占いの技術をもって鑑定業を行う専門家です。

一方で、相談者の悩みを聞き、言葉を返すという点では、
相手の心に影響を与える場面があります。
そのため、占い師が心の専門家の本を読むことは、
心理療法をそのまま鑑定に取り入れるためではありません。

相談者や人々がどんなときに占いを求めるのか、
占い師の言葉がどう受け取られ得るのか、専門家につなぐべき場面は
どこかを考える手がかりになります。

1. 『鬱屈精神科医、占いにすがる』春日武彦

精神科医が占いを受ける側になって見えたもの

 
精神科医の春日武彦さんが、自身の不安や不全感を抱え
占い師のもとを訪れるルポルタージュ本です。

著者自身が「占いを受ける人」の立場に立つことで、
占いを求める気持ちや、占い師の言葉が相談者に届く感覚がリアルでした。

私自身、読んだ感想としては
著者自身の鬱屈さがどこか重たみを帯びずサラサラと読める文面もあったり
終始シリアスというよりは、思わず笑ってしまうようなシーンもありました。
占い師にとって参考になるのは、相談者の悩みを外側から評価するのではなく、
相談を求める人の視点に近づいて考えられることです。

占い師として求められている役割はどこにあるのか?を
考えされられる本でした。

占いを受ける人(特に権威ある精神科医)の心情を想像し、
占い師が持つ独特な影響力と重みを考えたい方に向いています。

2. 『野の医者は笑う―心の治療とは何か?』東畑開人

沖縄のヒーラーを訪ね、心の治療を問い直すフィールドワーク

臨床心理士の東畑開人さんが、沖縄のヒーラーたちを取材し、
自らもセッション体験しながら
臨床心理学と民間の心のケアの間にあるものを見つめ直した本です。

文春文庫版には、文庫版あとがきも収録されています。
本書の魅力は、民間療法を単純に肯定したり否定したりしない
フラットな目線とどこかユーモラスにも描かれているところです。

正直スピリチュアルの世界は、今も玉石混交で、どこか胡散臭さを感じることもあります。

私自身も占いやスピリチュアルな人々と関わるなかで、
信じていたものに裏切られたように感じたこともありました。

だからこそ本書で印象に残ったのは、そうした不信や失望を経験しながらも、

著者が取材したとある人は、
最後には自分なりにスピリチュアルの世界へ戻っていく姿です。

何もかもを肯定するわけでも、完全に切り捨てるわけでもない。

その揺れを含んだストーリーが、とてもリアルに感じられました。

笑いや人間味を交えながら、さまざまな人の生き方を見せてくれます。
スピリチュアルを信じるか否かだけでは割り切れない、
その複雑さごと受け止めてくれる一冊でした。

占い師にとっては、相談者が鑑定の場に持ち込む悩みを理解するうえで、
医療や心理療法とは異なる「癒やし」のあり方に目を向ける手がかりになります。
ただし、本書を「占いがスピリチュアルが医療の代わりになる」という
根拠として読むのは適切ではありません。

こちらの書籍も1冊目と同様に
結局、スピリチュアルや占い師としてできることとは何なのか?を
考えされられる本です。

3. 『昼間のスターゲイザー 占いと心理学の対話』鏡リュウジ・東畑開人

占いと心理学の共通点、そして異なるところを対話から考える

占星術研究家の鏡リュウジさんと臨床心理士の東畑開人さんが、
占いと心理学について語り合う対談本です。
こちらの本も占いと心理学を無理に同一視せず
それぞれの考え方や立場を知りたい人に向いています。

心理学の用語を使えば鑑定に説得力が出る、という単純な話ではありません。
また本書の中で鏡さんは
「近年は、占い館の応募が増えても採用される人が少ない」(p.127)と仰っていたのが
同じ占い師としては印象的でした。
その理由は、単に占いの知識だけを伝える人が多いのだとか。

私も占いだけならAIや占いコンテンツである程度の代替は可能だと考えているので
目の前の相談者さんに向けた言葉を磨いていく必要性を考えています。

結局この本の大きなテーマとしても、
占いの言葉や象徴体系を使って何を伝えられるのか、
心理支援と人生相談、占いを通した相談・鑑定…それぞれ何が異なるのかを
冷静にまじめに考えられるきっかけになりました。

「占いだけじゃなく心理学を勉強したい」と考えている方
占い師としての役割や相談者との距離感を整理したい方にもおすすめです。

3冊のうち、どれから読む?

占いにかなり懐疑的だった立場の人間が、
カウンセラーではなくなぜ占いを選んだのか?
占い鑑定中の言葉について考えたいなら、『鬱屈精神科医、占いにすがる』から。

民間の心のケアやヒーラー(スピリチュアル)の現場に関心があるなら、
『野の医者は笑う』が手がかりになります。

占いと心理学の関係を幅広く考えたい方には、
『昼間のスターゲイザー』が読みやすい選択肢です。

また「野の医者は笑う」がハマった人にも、
東畑さんが引き続き、関連書籍として触れていますのでおすすめしたいです。
いずれも占いの技術を教える本ではありません。

占い師として相談者にどう向き合うか。
占い師として活動を続ける上での在り方を考えるためのヒントとして役立ちます。

まとめ:占いの技術に、相談者を理解する視点を加える

今回紹介した3冊は、占いを医療や心理療法と同一視せず、
悩める相談者の心やそのケアのあり方を、
精神や心理を扱う専門家側から見た景色だったり、様々な視点から考える本です。

鑑定では、相手の不安をあおる断定や
医療的な診断のように受け取られる表現を避けることが大切です。

悩みが深刻な場合や、占いの範囲を超える支援が必要だと感じた場合には、医療機関や公的な相談窓口など、適切な専門家につなぐことも検討しましょう。
占術の知識に加えて、相談者の話を丁寧に受け止める視点を育てたい方は、
まず関心のある一冊から手に取ってみてくださいね。

占いの知識を、相談者に届く言葉へ

占いと心理学について本を読むと
占い師にできることや、相談者との向き合い方について考えるきっかけになります。
でも、実際の鑑定では
「カードの意味はわかるけれど、相談者にどう伝えればいい?」
「相手の気持ちを受け止めながら、どこまで言葉にすればいい?」
と迷うこともあります。
私のタロット講座では、カードの意味を覚えるだけでなく、相談内容に合わせてカードを読み解き、自分の言葉で伝える練習を大切にしています。
占いの知識を身につけるだけでなく
目の前の人に届くリーディングを学びたい方は、講座の内容をご覧ください。
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