マナさん、私は昔から他人や周りに気を遣いすぎて
人一倍気を遣いすぎてしまうんです。
また人混みも苦手だし、対人関係も躓きがちです。
私はHSPだと思ってるんですが、こういう問題も
占いで解決することはできますか?
私は通信制大学で心理学を専攻しているのですが、
実はアカデミックな心理学(精神医学)の世界ではHSPという概念は習いません。
でも、周りからは自分はHSPかもしれないという事で悩んでいる人は後を絶ちません。
本記事ではHSPと占いの関係について、占いでどこまで解決できるのか?
参考になる書籍も紹介しておきますね
HSPでよくある誤解について
まず、HSPの定義について説明しましょう。
HSP(エイチ・エス・ピー)とは、Highly Sensitive Person(ハイリー・センシティブ・パーソン)の略で、感受性が高く敏感な気質を持つ人を指す言葉です。
※以下、AIによる要約です
HSPの特徴には、次のようなものがあります。
- 周りの人の感情や気分の変化に気づきやすい
- 自分の感情や体調に影響を受けてしまうくらい深く相手へ共感しやすい
- 常に頭や五感がフル回転で、情報過多になりやすい
- 疲れやすく、時には生きづらさを感じることがある
- 緊張しにくい環境に身を置くと生きづらさを感じにくい
しかし、実際はなんだかよくわからないけど、漠然とした生きづらさがある。
繊細な性格をしているなどぼんやり、曖昧な意味合いで用いられることも多く
スピリチュアルの世界では…
- HSPであることは、魂のレベルが高い
- 人の気持ちが分かるため(第六感や直感に優れているため)
占い師やカウンセラーに向いている
などと誤った定義が広まっていました。
HSPは占いで解決できる?
ここで、漠然とした生きづらさは占いで解決できるのか?
はたまた占い師やカウンセラーになることが良いのでしょうか?
まず、HSPそれ自体は病名でもなければ、スピリチュアル界隈で言われているように
「特別な才能をもつことの証明」にもなりません。
生きづらさというのは、本当に人それぞれ感じ方が違うものなので、
日常生活が困難でままならない状態であるなら、
ほかの精神疾患が該当する場合があります。
けれど自分がどれくらい深刻な状態であるのかは、
自分自身の判断だけでは難しい場合があるので
身近な家族や専門の医療機関に客観的に診断してもらう必要があるでしょう。
HSPは心理学者が定義したものなのですが、
精神医学的な定義と心理学的な定義はそもそも別物になります。
精神科医は精神疾患を特定するためのガイドラインや家族・生育歴の聞き取りに沿って、診断名を下します。
何らかの精神疾患が該当するならば、HSP由来による生きづらさではなく、その精神疾患による症状として現れていたという事になるので、より現実的な支援や解決策が見つかる可能性が高いでしょう。
なので、自分が本当にHSPなのか?それ以外の病名が隠れていないか?をハッキリさせることが大事になってきます。占いでの解決が先になる事は基本ないと思ったほうが良いですね。
そして、HSP気質を持つ占い師やカウンセラーは多いと言えば多いのですが、
占い師やカウンセラーになるためにそれぞれ必要なスキルをどれだけ身に着けられるか?にかかってくるので、一概に誰もが向いているわけでも、仕事にできるとも言えません。
タロット占い師としてのスキルについてはこちらの講座で教えています↓
本格恋愛タロット講座のご案内(テキスト受講orマンツーマン、オンラインレッスンとメールで質問可)
また、HSP全員が人の気持ちが手に取るようにわかっているかといえば、
過剰に先回りをして気疲れを起こしているだけとも言えてしまったりもするので
思い過ごしだったり、カン違いである場合も割と多いと思います。
ぶっちゃけるなら、占い師やカウンセラーの素質として
人の気持ちがわかるから出来るというより
分からない部分もあると知った上で、関わっていく姿勢の方が大事なんですよね。
人の心などそう簡単にわかるはずがないのである…と有名な心理学者は語る
HSPの治し方・治療方法は?
まず、HSPというラベルを安易に自分に貼り付けるのではなく、
今生活の上でどのようなことに困っているのか?を書き出してみましょう。
ここで一つ注意してほしいのですが、
ただ単純に…
・不登校の過去がある。
・対人関係のつまづきがある。
・社会人として転職を繰り返す
ということが当てはまっていたとしても、全員が全員HSPだということも断言できません。
またスピリチュアルとしての深い意味合いも当てはまらないことも多々あります。
問題は、HSPかどうか?というラベルがあるなしではなく、今困っていることに対して
具体的な対処法はなにか?を知ることです。
もちろん、巷にあるHSP体質な人が気をつけるべき方法として
・疲れたら休むようにすること(休みやすい環境を作ること)
・はっきりとNOと言う勇気を持つこと
・不快な場所や環境を避けること
などが自分に合っているなと感じているならば、取り入れていくのは良いと思います。
HSPについては、近年より様々な研究が心理学者の間で進められていて
HSPとは、環境感受性(外側の環境から受ける程度の度合い)という意味合いで用いられています。
環境感受性は誰でも少なからず持っている特性であることも言われています。
参考サイト「HSPの功罪」
占いでHSPが根本改善するとは言い難く、またカウンセラーによっても
HSPを専門にしている機関がありますが、れっきとした資格や経験を持たないカウンセラーもいるので、よくよく調べて受けるようにしましょう。